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うるう年は4年に一度ではなかった!?なぜ28日までしかない?2月のこよみの不思議

4年に一度やってくる、うるう年。普段は28日までの2月も、うるう年には1日延びて29日までとなります。しかしうるう年について正しく知っている方は、意外と少ないのではないでしょうか? またなぜ2月だけ他の月よりも日数が短いのか、不思議に思うこともありますよね。

今回は何かと疑問の多い2月のこよみについて解説しましょう。

うるう年はなぜ必要?

1年は365日ですが、じつは地球が太陽のまわりを一周するには約365.24219日かかります。つまり太陽のまわりを一周するのに365日では6時間ほど足りないということ。

そのままにしておくと、毎年約4分の1日ほどズレが生じてしまうため、うるう年を設けて調整している、というわけです。

うるう年の歴史

うるう年が広まった理由は紀元前1世紀ごろのローマにさかのぼります。

『ユリウス暦』によってうるう年は広まった

紀元前45年に当時の皇帝『ユリウス・カエサル』によって制定された『ユリウス暦』からうるう年は広まりました

それまでは1年を355日とする『ヌマ暦』が用いられ、2年に一度『うるう月』が入れられていました。

通常は28日までの2月を、2年に一度23日か24日までとし、その翌日から27日間のうるう月を1ヶ月入れて調整するというメカニズムです。

しかし政治的な混乱や戦争などが原因で、正しくうるう月が挿入されず、暦が2ヶ月以上進んでしまうという事態に!

そこでユリウス・カエサルが、4年に一度うるう年を挿入する古代エジプトの知識を元に、ユリウス暦を制定したというわけです。

さらに正確な『グレゴリオ暦』に

このように始まったユリウス暦も、少しずつズレが生じてしまうことが分かったため、1582年にローマ法王グレゴリウス13世が『グレゴリオ暦』を発表しました。

ユリウス暦は約128年に1日のズレが生じるのに対し、グレゴリオ暦は約3221年に1日のズレしか生じず、精度の差は歴然です。

とはいえ、グレゴリオ暦に生じるそのズレを今のところどのように修正するのは決まっていないんだとか。

日本でも明治時代に入り、それまでの太陰暦からグレゴリオ暦(日本では太陽暦とも)が採用されるようになりました。今では世界中のほとんどの国々でグレゴリオ暦を採用しています。

うるう年は4年に一度ではない!

じつはうるう年は4年に一度の頻度ではありません。次のルールに基づき、うるう年は決められています。

  1. 4で割り切れる年はうるう年とする
  2. 例外として、100で割り切れて400で割り切れない年はうるう年に当たらない

このルールに基づくと、西暦2200年や2300年などは4で割り切れる年にもかかわらず、例外に当てはまるため、うるう年になりません。ちょっぴり面倒で複雑なルールですよね。

例外を設定することで、4年に一度必ずうるう年を挿入していたユリウス暦に比べ、400年あたり3日のうるう年を減らすことになりました。

うるう年を減らすのはズレを微調整するため

なぜグレゴリオ暦ではうるう年を4年に一度という分かりやすいシステムにせず、このような複雑なシステムにしたのでしょうか?

それは地球の公転にかかる日数に理由がありました。
先ほどもお伝えしましたが、地球はぴったり1年で太陽のまわりを一周するわけではなく、厳密には一周するのに5時間49分足りません。

そのためユリウス暦のように例外なく4年に一度必ずうるう年を設けるルールだと、1年あたり11分増やしすぎになってしまいます。

そこでグレゴリオ暦では例外を作り、うるう年の頻度を減らすことで、暦と季節がズレないように微調整をおこなうことにしたのです。

なぜ2月にうるう年の調整をおこなうの?

うるう年を調整するのは、毎回2月。なんとも中途半端な月ですが、これは昔のローマの慣習の名残りです。

古代ローマでは1年の始まりは作物が芽吹く3月とされていました。そのため2月は1年の終わりとされ、分かりやすく最後の月に調整をおこなったとと考えられています。

その後ユリウス暦が採用され、3月ではなく1月が年の始まりとなりましたが、2月にうるう年を調整する慣習はそのまま残され、現在にまで至っています。

2月はなぜ28日までしかない?

古代ローマでは奇数は縁起がよいとしており、1ヶ月を29日と31日で作ったところ、一番最後の月である2月は28日と半端な数になってしまいました。しかし2月は祓いや清めの月とされていたため、不吉な偶数の数字でもよいとされたんだとか。

その後ユリウス暦が採用されるにあたり、それぞれの月は30日か31日に変更されましたが、2月だけは28日のままでした。それは2月には宗教的な祭礼が多くあり、混乱を避けるためだったとされています。

2月29日生まれの人は4年おきに誕生日がくる?

よく『2月29日生まれだから4年に一度しか年をとらない』なんて冗談をよく耳にしますが、実際にはきちんと毎年誕生日はやってきます。

法律では誕生日の前日が終了するときに年をとる、と制定されています。2月29日生まれの人は前日が終わる瞬間、つまり2月28日の24時に年をひとつとる、というわけですね。

まとめ

うるう年は紀元前から長い年月をかけ、多くの人たちが工夫を凝らし、正確に暦を作成しようと努力してきた結果です。
2月が28日までしかないのも古代ローマの慣習の名残り。そう考えると今私たちが使っているカレンダーは、先人たちの努力の結晶かもしれませんね。

節分やバレンタインデーなどイベントが多く、短くても何かと忙しい2月ですが、こよみの成り立ちに少しだけ思いを馳せてみるのもよいのではないでしょうか?

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