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社会保険料の金額はどう決まる?給与から引かれる金額を確認しよう!

社会保険料は、毎月給与から引かれるお金です。

給与明細で社会保険料が引かれるのを見て、意外と大きな金額に驚いた人もいるのではないでしょうか。

どのように計算されているものかがわからなければ、支払うことを納得できない人も多いと思います。

計算方法が複雑だと思っているかもしれませんが、大まかな社会保険料金額は簡単に計算することが可能です。

そこで今回は、毎月給与から引かれる社会保険料の金額について解説していきます。

1ヶ月にどれくらいの金額が引かれるのかを理解して、今後のお金の計算に役立てましょう。

社会保険料とは?

社会保険料とは、被保険者や会社が支払う保険料のことです。

社会保険料を支払うことで、病気や怪我、失業、介護などといったことへの保障を受けられます。

社会保険料は毎月の給与から引かれる項目なので、収支の計算をする際には注意しておかなければなりません。

その内訳としては、健康保険や雇用保険、厚生年金などがあります。

社会保険料はすべての人が同じ金額というわけではなく、人によって金額が異なるものです。

主に収入によって社会保険料は変わります。

誰でも行える計算方法があるので、自分の社会保険料を確認しておきましょう。

社会保険料の計算方法

社会保険料を計算するには、以下のような計算式が用いられます。

健康保険料=標準報酬月額 × 健康保険料率
厚生年金保険料=標準報酬月額 × 厚生年金保険料率

標準報酬月額という言葉を初めて聞いた人もいるかもしれません。

標準報酬月額とは、4月から6月の給与から計算したもので、毎月の給与額と同じくらいの金額です。

その標準報酬月額に健康保険料率や厚生年金保険料率といった一定の割合を掛け合わせることで、社会保険料が求められます。

しかし、計算式を使って社会保険料を求めるのは大変です。

したがって、『健康保険・厚生年金保険の保険料額表』という便利な表を見ながら社会保険料を確かめましょう。

健康保険・厚生年金保険の保険料額表』は、健康保険協会や日本年金機構などから会社に送られてきます。

インターネットでも確認できるので、社会保険料が知りたければ使ってみてください。

表を見れば、標準報酬月額さえわかれば、社会保険料もわかるようになっているので便利です。

まずは、社会保険料を知るための標準報酬月額の求め方を確認しておきましょう。

標準報酬月額を求める

標準報酬月額を求めるには、まずは報酬月額を求めなければなりません。

報酬月額とは、1ヶ月分の給与のことです。

給与とは、働いたことで得られるすべての対価のことを指します。

たとえば、基本給や残業手当に加え、通勤定期券などの現金ではないものも含まれるので注意が必要です。

4月・5月・6月の給与の平均を出せば、報酬月額になります。

報酬月額がわかったら、『健康保険・厚生年金保険の保険料額表』の報酬月額の項目を見れば、その左に標準報酬月額があるので見てみてください。

標準報酬月額や社会保険料は地域によって規定されているので、自分の地域のところを確認しましょう。

保険料額表を使って社会保険料を調べる

標準報酬月額がわかったら、社会保険料も調べることができます。

保険料額表の標準報酬月額のところを見れば、対応する社会保険料もわかるのです。

☆保険料額表のスクリーンショットなどの画像

保険料額表の全額の項目は会社が納付する保険料すべての金額のことです。

実際にあなたの給与から引かれる社会保険料は、折半額の項目のところを見るとわかります。

以上が、社会保険料の金額の求め方でした。

報酬月額さえわかれば、あとは保険料額表を確認すれば良いので試してみてください。

社会保険料を確認したら、次はいつ変わるのかが気になる人もいるはずです。

ここで、社会保険料が変わるタイミングを見ていきましょう。

社会保険料は月によって変わるの?

毎月給与の金額が変わったとしても、標準報酬月額は変わらないとされています。

したがって、毎月のように社会保険料が変わることもありません。

標準報酬月額を決めるための報酬月額は月によって変わると思うかもしれませんが、金額が決定される時期が決まっています。

標準報酬月額が変わるタイミングを確認しておきましょう。

標準報酬月額が変わるタイミング

標準報酬月額が変わるタイミングは決まっており、それまでは同一金額を用いて社会保険料を計算することになります。

標準報酬月額が変わるのは、以下のタイミングです。

  1. 社会保険の資格を手に入れたとき
  2. 7月になったとき
  3. 昇給などで給与額が大きく変わったとき
  4. 育児休業などを終えて給与額が変わったとき

これら4つのタイミングを迎えたら、標準報酬月額が改定される可能性があります。

それぞれのタイミングについて、順番に確認しておきましょう。

社会保険の資格を手に入れたとき

新しく社会保険の資格を手に入れたときは、標準報酬月額が決定されるタイミングです。

会社に入ったときや、雇用契約が変わったときなどが当てはまります。

7月になったとき

毎年7月になったら、標準報酬月額が決定されます。

4月から6月までに支給された報酬の届け出が被保険者全員について行われる定時決定のタイミングです。

これによって、9月から来年の8月までの標準報酬月額が決まります。

昇給などで給与額が大きく変わったとき

昇給などで給与額が大きく変わったときには、標準報酬月額の改定が行われます。

昇給以外には、降格や給与形態の変更なども改定のタイミングです。

このことを、随時改定と言います。

育児休業などを終えて給与額が変わったとき

育児休業などを終えて給与額が変わったときも、標準報酬月額の改定が行われます。

職場に戻ったことによって就労時間が減って、給与が下がってしまったタイミングです。

このようなとき、給与が減っているのに標準報酬月額が高いままだと損をしてしまうので改定できると覚えておきましょう。

以上が、標準報酬月額が変わるタイミングでした。

基本的には会社に勤め始めたときや毎年7月に標準報酬月額は決定されます。

しかし、大幅に給与が変わったときにも改定のタイミングがあるので覚えておいてください。

最後に、社会保険料についての知っておくべきポイントをおさえておきましょう。

社会保険料についての知っておくべき3つのポイント

社会保険料については、以下の3つのポイントを知っておくべきです。

  • 賞与からも社会保険料は引かれる
  • 慶弔見舞金は社会保険料が引かれない
  • 4月から6月は残業を減らせば社会保険料も減る

これらのポイントをおさえておけば、社会保険料についての疑問はなくなるはずです。

それぞれのポイントについて、順番に確認しておきましょう。

ポイント1.賞与からも社会保険料は引かれる

社会保険料は、賞与からも引かれます。

これは、2003年の4月から始まった制度によるものです。

それまでは月給のみが社会保険料の対象だったので、月給を下げて賞与でその分を支給するという社会保険料逃れが多く行われていました。

社会保険料逃れを行えば、会社側も働いている人も支払うお金を減らすことができます。

しかし、そのような行為は悪質だと考えられ、賞与も社会保険料の対象になったのです。

したがって、社会保険料を計算するときには賞与の金額も考慮する必要があります。

ポイント2.慶弔見舞金は社会保険料が引かれない

慶弔見舞金からは、社会保険料が引かれません。

慶弔見舞金とは、結婚祝い金などの会社側が働いている人に対して恩恵として支給するお金のことです。

このような慶弔見舞金は、常に受け取り続けるものではなく臨時で受け取るものだとされています。

したがって、賃金とは考えない扱いだと決まっており、社会保険料の計算の際には算入しません。

慶弔見舞金をもらったとしても、社会保険料の金額が上がるわけではないので安心してください。

ポイント3.4月から6月は残業を減らせば社会保険料も減る

4月から6月の間に残業を減らせば、社会保険料も減りやすいです。

できるだけ社会保険料をおさえたいと思っているなら、標準報酬月額の計算に使われる4月から6月の給与を減らしましょう。

そうすることで、1年間の社会保険料も下げることができます。

逆に、4月から6月だけ残業が多かったという場合には、1年間払う社会保険料も高額になるので注意が必要です。

できるだけ業務を時間内に終わるように意識して、4月からの3ヶ月間は過ごしてください。

以上が、社会保険料について知っておくべきポイントでした。

対象となるお金や、社会保険料の減らし方を知って、疑問なくお金を支払いましょう。

まとめ

社会保険料とは、被保険者や会社が支払う保険料のことです。

社会保険料を支払うことで、病気や怪我、失業、介護などといったことへの保障を受けられます。

社会保険料は毎月の給与から引かれる項目なので、注意しておかなければなりません。

どれくらいの金額が引かれるのかは、標準報酬月額を知ることで計算できます。

社会保険料の算出のもとになる標準報酬月額はたまに変わるので、変化するタイミングを知って社会保険料にも気を配っておきましょう。

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